FFX
弟が『ファイナルファンタジーX』(スクウェア)を買ってきた。 “X”は「エックス」ではなく「10」である。 そんな小ネタはどうでもいい。 あの超バランスの悪い第1作目から数えて、ついに10作目である。 しかも、まだ先があるというから驚きである。
これほど数多くのシリーズを出している他の作品といえば、例えば『ボンバーマン』(ハドソン)。 それから、さすがに10作はないもののそれでもかなりの数を出している『桃太郎電鉄』(ハドソン)。 5作以上ならさらに『ドラゴンクエスト』(エニックス)、『サガ』(スクウェア)、『スーパーマリオブラザーズ』(任天堂)、『ゼルダの伝説』(任天堂)などがある。 シリーズとは言いがたいが数が多いものなら『ポケットモンスター』(ゲームフリーク)、特定のキャラクターを題材にした作品の多さなら『星のカービィ』(ハル研究所)など、やはり人気作品にとってシリーズ化はかなり重要なポジションであるようだ。 また、シリーズには大きく分けて2種類があり、タイトルだけ継承するタイプと、あるキャラクターで一貫するタイプがある。
ところで、第1作目から離れた作品の大半は「一見さんにはウケがいいが、かつてのファンには不評」という傾向がある。 まあ、時代がシフトしてもターゲットまで一緒にシフトすることはまずあり得ない。 ターゲットがシフトしなければ、時間とともにシフトしていく我々は自然とターゲットから外れてしまう。 そうなってしまったときに我々は思わず「昔は良かった」や「今のはダメだ」などと言ってしまいがちだが、これはあまりにも私的な意見に過ぎない。 実際、『FF9』はかつてのファンを意識して制作されたようだが、売れ行きはいまいちだったようだ。 つまり、かつてのファン、すなわち旧世代を相手にするよりも、これから始めるという新世代を相手にするのがよっぽど数字になる。 こんな書き方をするといやらしく聞こえるが、情報サービスなんて所詮こんなものである。 だから、ひいきのシリーズであっても、いつかは捨てるべきときがくる。 特に今の時代、そのときにさらりと捨てて新しいモノを見つけるクールさが必要かもしれない。
ところで『FFX』の感想だがノーコメントということで・・・ ちなみに、私が今年捨てたものは『FF』と『FFX』の発売翌日から公開されているアニメ映画監督の作品である。