IEプラグイン
公開用のソフトウェアではないが、つい先ほどまでIEプラグインを製作していた。 少ない資料をもとに、5日間ほど悩み続けてようやく希望の動作を実現させた。 しかし、その5日間の内訳がなんとも情けない。 ただひとつの凡ミスに全く気づかずにずっと「動かない!」と迷走していたのだ。 「排除が難しいバグほど原因は単純」なんて言葉を聞いたことがあるが、まさにそのとおりである。
これを製作するにあたり、最初の問題が資料探しである。 先ほどから「IEプラグイン」と呼んでいるが、実は「BHO」(*)と呼ぶのが正式らしい。 だから「IEプラグイン」で検索しようとしてもほぼ全く引っかからないのである。 私がそれを知ることができたのは、@niftyのフォーラムの会議室で「IEプラグインの作り方教えて」というスレッドに対し「IEプラグインとはなんだ?」、「BHOのことか?」と叩かれているのを見たからである。 そこで「BHO」で検索すると、ようやくわずかではあるが、資料になりそうなものが出てきた。 しかし、相変わらず英語である。 この辺はもうお決まりなので今さら騒がない。 それにしても、こういうときこそ常時接続のありがたみを知る。
さて、資料は揃ったが、今度は知らない言葉が多すぎる。 ActiveX? COM? ATL? COMはDirectXを使う場合に活躍してくれているらしいが、深く関わったのはDirectMusicを使ったときくらいだ。 ほかは全く意識せずとも使えるからである。 ActiveXは以前に技術書で読んだことはあるが、さほど興味はわかず。 ATLに関してはその言葉を見たことがあるという程度である。
まともに勉強しようとするとかなり難しそうだが、今回はBHOを作ることができればそれでいい。 どうやらATLを使うと簡単に作れるらしい。 ATLを使った資料はほとんどなかったが、そこは勘と気合いで乗りきった。 プログラムは極めて簡単であり、手順さえ間違わなければ小1時間もあれば作れてしまう。 手順を間違えると5日もかかってしまうのだが・・・
それにしても、久しぶりに「初心」の気分を味わうことができた。 しばらく新しい技術には手を付けていなかったので、かなり新鮮であった。 新しい技術を得ることは、得るまでは大変だが、得たあとのことを考えると楽しくてしようがない。 私は、これでまた自らの技術をひとつ増やすことができた。 BHOを作れるという程度ではあるが、機会があれば活かしていこうと思う。
- BHO
- 「Browser Helper Object」の略。 IEのプロセス上で動作させることができる部品のようなもの。