Read Me
ふと気になったことがある。 それは、オンラインソフトウェアや市販ソフトウェアのほぼすべてに添付されている“readme.txt”のことである。 これは、ソフトウェアの概要や取扱説明が記述されたテキストファイルであるが、このファイルの何が気になったのかというと“readme.txt”というファイル名である。 辞書で調べてみたが“read me”という慣用句は見つからなかった。 となると、世界のどこかの誰かがこのフレーズを考えたということになる。 私は今まで何の気なしにこのファイル名を見たり使ったりしていたが、よく考えてみるとこれはものすごい話しである。 もし“readme.txt”が普及していなければ、私は同様のファイルに“manual.txt”や“outline.txt”などというようなファイル名を付けていたことだろう。 そんなありきたりな名前ではなく、今や世界標準とも言える“readme.txt”なんて洒落たファイル名を付けたのは一体誰なのだろうか?