ClockRoom

さよならエンメモ | 運営ノート

さよならエンメモ

というわけで、エンメモ制作は中止となった。 一応説明すると、エンメモとは、RPG制作集団「teamSKY」のファンタスティックRPG『Ancient Memories』のことである。 企画を発足した1998年以来、4年の歳月をかけて制作に取り組んできたのだが、2002年5月をもってその制作を中止する運びとなった。 企画当初の無謀な仕様に比べれば、やっと現実的な形になろうとしていた矢先のことで、非常に残念である。

とはいえ、それでもこの企画は極めて大きく、現在のメンバー各人の状況ではスケジュールや時間の面で折り合いがつかず、このまま続けても完成は無理と判断し、中止を決した。 いきなり欲張りすぎたというか、なんというか。 もっと、細かいものを連発して、ノウハウをストックしてから大きなものに挑戦すればよかったかなと、今さらになって思うのである。 まあ、結局のところ、プログラマである私が「ヘボかった」というのが一番の原因なのだが。

なにも知らないということは恐ろしい。 企画当初は本当に無謀であった。 すべてのマップを一枚の水彩絵で作ろうとか、今思えばあり得ない話である。 何度も中止の危機に瀕したことがあった。 しかし、その頃の自分達にはまだ余裕があったのか、実際に中止になることは決してなかった。 企画に飽きて「新企画を立てよう」なんて、何度言い出したことか。 しかしながら、今思えば、実際そこで新企画をはじめてしまったほうがよかったのかもしれない。 ゼロよりはマシだし、ゼロより大きければ掛け算して増やすこともできる。 teamSKYのターニングポイントは、実はそのあたりだったのかもしれない。 「人間合宿」と称して泊り込みで作業したのも、今となってはいい思い出である。 4年間でかかった昼食費なんて馬鹿にできない。 ひとりあたま「4年×50週×600円=12万円」!!

結局完成はできなかったが、決して無駄ではなかった。 未完でも相当大きなものを作ってきたつもりだし、これで自分の限界がわかった。 エンメモを基準にして企画を立てれば、無理な企画を立てずに済み、未完を確実に減らすことができる。 ちなみに「teamSKY」は存続らしい。 エンメモに縛られずに、今度こそ心置きなく「新企画」が立てられるという寸法である。 そのときは、もっと小さい企画にしましょうや。 小さくても面白いものなんていくらでもあるって!

コメント

名前
内容
送信

※URLを含むコメントはできません。