完結編
PC静音化計画シリーズ完結編。 というわけで今回で最後。 もうこれ以上はお金をかけられません。 前回までの工作により、熱源周りの騒音対策は完璧といえよう。 しかし、ほかが静かになったおかげで、最後の強敵「電源」がその猛威を振るいはじめた。 まさに「ラスボス」である。 そこで、早速、静かそうな電源を購入して交換。 う~ん、たいして変わらん。 やはり、最初は静かなのだが、時間が経つと温度上昇でうるさくなってしまう。 なんとかならないのか?
作戦その1。 電源内の温度が上昇してファンの回転数が上昇、それが騒音につながっているのなら、電源内の温度が上がらないようにすればいいのではないか? というわけで、あり合わせのファンを電源後部に貼り付けて実験開始。 う~ん、たいして変わらん。 というより、追加したファンがうるさい。
作戦その2。 結局、わずかな時間で最高回転になってしまうのなら、最高回転時並みのスペックでそれていて静かなファンを、制御ロジックは使わずに電源を外部取りにして、固定速で回せばいいのではないか? これならハンダ付けもいらない! というわけで、やはりあり合わせのファンで実験開始。 う~ん・・・ うるさい!! どうやら、最高回転だと思っていた現状は、実は全く最高回転ではなかったようだ。
作戦その3。 発想を「温度を上げない」に戻して、今度は電源をケースから出してみる。 これなら、CPUの廃熱の直撃を受けずにすみ、その結果、温度が上がらずに済むのではないか? というわけで、配線で苦戦しながら実験開始。 う~ん、たいして変わらん。 電源が近づいた分、プラスマイナスゼロって感じ。 それどころか、ケースの密閉度が低下したおかげで、ケース内の気流が変化。 今まで下から上へ流れていた空気が上から下へ流れ込むようになり、CPUの廃熱がチップセットを直撃。 あり得ない温度上昇を見せはじめた。
もうやめよう。 これ以上は根本的な解決策を見出さない限りは無理だ。 いや、その気になればハンダ付けが伴なう電源の改造など、やり残したことはいくらでもある。 しかし、あまり時間はかけられないし、なにせ危険が伴なう。 失敗したときの代償が大きいものには、あまり手は出したくないというのが本音である。 まあ、今のスペックならこれが妥当なところなのだろうか。 とはいえ、会社のP4/1.8GHzマシンが無音なのは腑に落ちない。 本気で静音PCを作りたくなったら、以下の作戦を決行するつもりである。
作戦その4。 VIAのCPUが載っているオールオンボードのMBを購入。 夢のファンレスPCを構築。 ファンがないのでいいのではないか? 実験結果を待て!?